櫻井敦司という男。

先日MTJ*1を見ておりましたら、バクチクさんの特集?が組まれておりました。なんでも結成20周年とのことで。めでたいことでございます。バンドで20年つーたら、ちょっと気の遠くなる年月ですよ。私、別にすごいファンとかではないのですが、というか寧ろ全然ファンでもなんでもない人間なんですが。トリヴュートアルバムに参加した土屋昌巳*2のコメント聞いてたら、なんかちょっと感動しちゃったよ。



番組30分番組であることもあり、特集とはいっても、ごく短い時間しか裂かれないのですが、土屋氏のバクチクとの出会いなどを語るインタヴューが放送されておりましたのです。その中で、土屋氏は、「特に櫻井さんと付き合いが深いようですね」というような質問を投げられて、彼のソロアルバムに櫻井氏が参加してくれた時の、印象的だったエピソードを語っておりました。曰く。



櫻井くんは、楽曲の余ったトラック全てに、色々なヴァージョンで歌を吹き込んでおいてくれた、



らしいのです。なんでも当時(土屋氏は)英国暮らしだった為、レコーディングはすれ違いになっていたようで。櫻井氏の歌入れの現場にいなかったらしいのですね。で、歌入れを頼んだ楽曲を、後で聞いてみたら、楽曲の余っていたトラックに、「素直ヴァージョン」「屈折バージョン」という感じに様々な歌い方を試みて、全て録っておいてくれたらしいのです。
歌録りの現場にいない土屋氏を慮って、どれでも気に入ったものを使えるようにという櫻井氏の心遣いです。それを聴いて土屋氏は心底感動した、という話をしておりましたのです。
「そんな風な心遣いって、バンドのメンバー以外はなかなか触れられないでしょう」みたいなことを土屋氏は言っておりました。ああ、確かに、それは感動するよなぁ。多分、特に相手は、バンドのフロントマンとしてのイメージと演出を20年間の長きに渡り、きっちり守り続けているらしい櫻井氏、その人だしね…。尚のこと、素の彼に触れ合う機会は、そうそうないに相違ない。
20年経っても、未だミステリアスなベールに包まれたままの櫻井氏。
しかし心は温かい気遣いに溢れているらしい櫻井氏。ああ、あっちゃん、アンタええ人や…!



あたくし、その陽射しを知らぬ褪めた色をした、キメの細かい白い頬(注:イメージ)の、

 右 に 「 誠 意 」 、 左 に 「 真 心 」
と、極太マジックで落書きして差し上げたい*3



あっちゃんの好感度うなぎ登り、みたいなエピソードでございました。かわゆらしい。なんてかわゆらしいバクチク、ていうかあっちゃん…。トリヴュートやら、レコード会社の枠を超えたベスト盤などなど、ここに来て色々活動情報も目まぐるしいバクチクさんですが、しかしやはりなんと申しましても、結成から20年経った今なお、その長い御髪*4を逆立て続けているヤガミ氏に、わたくし、跪いて尊敬の念を表したい気持ちになっております(笑)。
いやもう、本当に信念を貫いた、唯一無二のロックバンドになっちゃったよね。バクチクは好きとか嫌いとか超えて、ちょっと尊敬。すげえよあの人等はと、一目置かざるを得ないよ。






そういえば全然関係ないけど、アツシつながりで思い出した。渡部篤郎離婚したんですってね。あと吹越満…。あっちゅだけはもう別れなそうと思っていたのだが。好きな役者がここに来てこぞって離婚してて、サッカー関係も厳冬だし(苦笑)、なんか年末っぽい寂しい風びゅーびゅーな気分です。別に私が直接寂しい訳じゃないからいいけど*5

*1:ミュートマJAPAN。tvkで放送されている、PVを放送する30分音楽番組。

*2:ごめん、漢字がうろ覚えです。昌巳であってる?

*3:失礼です

*4:おぐしと読まれたし

*5:他人に共感する優しさの足りないタイプ