Musical Baton

 先日サトウさんから回して頂いて、嬉しがりやさんのツチヤ、うきうきと回答しております。でも、あの、判っていたけど、すごいベタですから…。音楽に詳しくないので、捻りも何もない回答ですみませんどうも、と先に言っておきます。その分、無駄にあつく語っておきました(笑)。いらん気遣いだな!


  • Total volume of music files on my computer (コンピュータに入ってる音楽ファイルの容量)

 特に入ってない。HDD等を利用したポータブルプレイヤーを利用していないので、特にPCで音楽を扱う必要がないし、何よりPCだと音が悪くて聴き難いのが最大の理由。コンポでしか聴かないの。でもそのコンポが、最近すごく挙動不審で不安にかられている日々です。壊れると色々面倒なので、せめて暇になる秋口くらいまでは騙し騙しでいいから、もって頂きたい。


  • Song playing right now (今聞いている曲)

 聴いてない。文章を書く時、思考がまとまらなくなるから聴かない性質なのです。最近よく聴いている、ということなら以下をヘヴィローテーション中です。何とは言いませんが、半分は趣味的仕事の為の準備というか、まあつまりはそういう為の脳内学習中ってことです。

    • CKB/Oldies but Goodies 
    • sound schdule/アンサー 
    • もう一つは三つ目の回答のアルバム。
  • The last CD I bought (最後に買ったCD)

 「攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEX[O.S.T.2]/菅野よう子」かな。ずっと目を付けていたけど、手を出していなかったCD。やっと買いました、みたいな一枚。OVA版のOPや、TV版のOP・EDをフルサイズで収録しているというのが、購入へ踏み切らせた理由。もー本当に素晴らしいの…。
 菅野よう子だから全てのCDを買うという訳でもないけど、今まで聴いたCDの殆どにハズレがないので、買うか買わないかを悩んだ時、失敗が少ないアーティストだという信用が勝手にある。特にサントラのアルバムなんかだと、どうしても捨て曲と言われるものも出てきがちだけど、菅野作品だとそれも少ない。今回も一枚におけるコストパフォーマンスが非常に高い、満足のクオリティでした。


  • Five songs(tunes) I listen to a lot, or that mean a lot to me (よく聞く、または特別な思い入れのある5曲)
    • Englishman in NewYork/sting フィールズ・オブ・ゴールド~ベスト・オブ・スティング 1984-1994

 普通にベタですいません。私は今も昔ももっぱら邦楽を好物としていて、洋楽には本当に造詣がありません。だから最初にこの曲を聴いた時、いっぺんに好きになったわりに、誰の何の曲か判らないまま、数年過ぎてしまったという、こんな有名な曲にしてはちょっと信じ難い経緯があります…。
 長年の謎が解けてCDを購入出来た時は、本当に嬉しかったなぁ*1。長く思い続けていただけに、思い入れが強くあって、長い片思いが数年かけてやっと実りましたみたいな喜び*2の一曲。
 有名だから曲やアーティストの説明は一切いらないね。歌の内容が私の嗜好と大変あってしまったものだから、一時は本当にこればっかり聴いてましたよ。


    • Kiss From A Rose/seal II

 本当にベタですいません。とにかく深くて濃い圧倒的な世界観で迫ってくる一曲。これもグラミーとか取った作品なので、やっぱり説明はいらないのだろうと思いますが。この曲に限らず、アルバム全体が凄く示唆に富んでいて、本当に強く影響を受けた音楽の一つ。知り合いのダンサーさんが出演していた舞台で、印象的な作品に使われていたのがきっかけで巡り会いました。ソウルなんて聴いたこともなかったので、貴重な縁だったと今でも思います。


    • Brotherhood/B'Z Brotherhood

 本当は「ながい愛」を上げようかと思ったのだけど、敢えてこの曲をピックアップ。何故なら生まれて初めて、ライブ中に号泣した一曲だから(笑)。

 ええと、とても長いことB'Zを一番に好きだった時代があって。というのも私は彼等がデヴューする前くらいから、彼等の動向をチェックしていたくらいのコアな人間だったので(苦笑)、一時期はライブにもよく通っていたし、音楽といえばこの人達の音しか聴いていませんというくらい好きで、同時に影響を受けたアーティストなんですけども。世の中的に売れてしまってからは、徐々に私の興味と音楽の趣味嗜好がもう少し別の方に向いてしまった為、そんなに熱心に彼等の音楽を聴かなくなりまして。ただ彼等の(主に稲葉の)成長を見守る、というような感じになっていた時に発表されたアルバムです。
 個人的には歌詞の内容が、これを境にしてまた変わっていく、境目にある作品だと感じる*3。恋愛を歌ってきた稲葉が、徐々に自分自身を見つめ、掘り下げるようになって、音作りの面でもハードな部分と彼等の持ち味であるメロウな部分とがいいバランスで折り合って結実した、彼等のアルバムの中でも完成度の高い一枚じゃないかなと、個人的には思ってます。それにしても「ながい愛」は名曲すぎる。
 ちなみにこれ以降、稲葉は個人アルバムで自身の深い部分を掘り下げる濃い作品を、B'Zでは多くの人に対する作品作りを、という風に切り分けて作品作りしているように感じる。その為、私はどちらかといえばここ何年、稲葉がソロを発表するようになって以降は、B'Zとしてよりは、稲葉のソロアルバムの方が、聴いていて興味深いと思うところがあります。余談ですが。


 「ばらの花」にしようかどうしようか、凄く悩んだ…。でもこれにしました。アルバムのバランス感覚としては、上記を収録した『THE WORLD IS MINE』はバラエティに富む分、打ち込みとかサンプリング系の音作りの比率が高いので、個人的には「ばらの花」を収録した『TEAM ROCK』の方が音がロックバンド然としたテイストが強くて好き。「WORLD'S END SUPERNOVA」の持つかわいた手触りと、しかし決して聴くものを拒まない淡い温度がたまらなく好きだ。変に思いつめて絶望せず、強がった明るさもなく、ただ淡々と日常にある見過ごしがちな「当たり前」の中に、次への小さなきっかけがあることを、彼等は歌っている気がする。その辺りのさじ加減は「ロックンロール」にも通じると思う。すごく好きなんだ。くるり
 この時期のくるりは(現在もそうではあるけれど)、初期の良質な感性を残したまま、非常に音楽的にすごい進化を遂げており、彼等の一挙手一投足から文字通り目が離せなかった。ただ一つの完成形を目指して多くのものを削ぎ落としながら、同時に一見無駄なものほどたまらなく愛しがる余裕とが混在しており、彼等の雑食性とバランス感はまったく稀有だと心底思う。


 現在AIRとして活動している車谷が石田小吉と組んでいたユニット、spiral life。三枚目のフルアルバムから。この曲はBAKU解散時のあれやこれやもあり、「売れる直前にバンドを解散させる男」と微妙な二つ名を頂戴する*4車谷さんによる、spiral life決別ソングなんじゃないかと個人的には思っています。「go back to the garden」と繰り返すサビが、今も印象的です。spiral lifeの楽曲としてはもっと純粋に好きだとか、きれいだとか、楽しいと思える曲もあるのですが、AIRの始まりはこれではないかと思う、記念すべき一曲としてセレクトしてみました。
 今改めて聴いてみると、それでも「GARDEN」までは彼なりに音がspiral lifeの音としてきちんと成立しています。その後の『SELL OUT』に収録されたクルの楽曲、殊に「why don't you come with me?」などは顕著に、既に違うアーティストである音作りになっている。もっとも彼の作る音は、どんなにハードで音が歪もうと、彼の持ち味としてのポップさを決して失わない。昨今のAIRは、色々な方面の音作りに挑戦して一周して、また彼なりのポップさに回帰しているなと思う今日この頃です。

 どうでもいいけど、この曲が収められている『FLOURISH』レコーティング時期には、既に二人での共同作業はなく、それぞれに自分の楽曲をレコーディングする、という状態だったとか。その次のアルバム名に『SELL OUT(閉店)』と名付け、その後行われたライブでは入場者に既にAIRのクレジットの楽曲が収録されたフリーCDが配られたなど、思い起こせば色々痛々しい記憶が蘇ります…。しかしそれでも彼等が好きだった。久々に引っ張り出したら、またゆっくり聴きたくなったなぁ。くる、今年各所の野外イベントに参加するらしいですよ。元気なのか。そうか。君が元気ならそれでいいんだ。(笑)


  • Five people to whom I'm passing the baton (バトンを渡す5人)

 えーと、ここでは敢えてお願いしないことにしますねー。でも、お願いしてどんな楽曲があがってくるか、読んでみたいと思う方は、やっぱり何人かはいらっしゃいます。回していいものか判らないので、お願いできない(苦笑)。相方は暇があれば、引き継いでくれるといい(勝手な希望)。

*1:しかも謎が判明した経緯が、この曲をアレンジしたJamaican in NEwYork?とかいう曲を聴いたのがきっかけだったという、また大変微妙なエピソードであったりする。

*2:多分

*3:一つ目の境はRUNだと勝手に思っていますよ

*4:すいません