無駄な経験値上昇未遂。

 わりにどうでもいい、うっかり無駄な経験値上げるとこだったかもしれない話。

 土曜日、友人と遊んでもらい、なんだかんだで午前様帰宅した。多分、ちょうど25時くらいだったと思うんだが、あと自宅まで50メートル?くらいというところで、バイク?とすれ違った。時間帯的に新聞配達だろうと疑いなく思っていたこともあり、その日、履きなれているはずのサンダルだったのに、異常に靴擦れしていた私は、バイクに目も上げなかった。もう足が痛くてよろよろふらふら、足元だけを見下ろして歩いていた。バイクは妙にのろのろしたスピードで、すーっと脇を通り過ぎた。
 角を曲がると、いよいよ自宅が見えるというところで、またしてもバイクがやってきた。どうやらさっきのバイクがぐるっと回ってきて、鉢合わせたらしい。バイクは私が曲がろうとする十字路のところで止まって、あきらかにこちらを凝視していた。今度は流石におかしいと思って、私もちょっと顔を上げて、なんだろうとちらっとそちらを見た。そうしたら新聞配達のバイクではなかった。それでちょっと、うわあ、と思った。ちょうど駅前で友人と別れた時、男性に明らかに怪しいガン見をされたばかりだっただけに、余計にうわあと思った。
 しかしやっぱり足が痛いので、歩みを速めるということも出来ず、自宅はほぼ鼻の先という目の前状態だったので、手にした携帯で速攻電話だけ出来るようにしたまま、バイクを横目にさりげなく、しかしガン見しながら角を曲がった。バイクは私が角を曲がると、それを確認したように小さなエンジン音をさせて、別の方向へ向かっていった。
 変なの、と思いながらもちょっとほっとし、物音で追ってこないことを確認。すぐ自宅に辿り着いて家の鍵を閉めた。明るいところでよくよく見てみたら、足は一箇所は皮膚が完全にズル剥けており、他に二箇所ばかり、派手な水ぶくれが出来ていた。ああ、こりゃ痛いわけだ。そう思いながら、水を飲んでいて、はたと気付いた。

 ああ、さっきのバイク、おまわりさんだったわ、ということに。

 あの格好、あのバイク、多分、巡回中の警察の人だった。やべ、あんな時間にふらふらしてるから、不審者と思われたのかも!w よく考えれば最初にすれ違った時も、わりに広い道路だったのに、こちらにバイクを寄せ気味でかなり徐行しながらこちらの様子を窺ってたぜ…。これが男の人だったら、職質されてたかもしんない*1と思って、ちょっと微妙な気持ちになった。いや変な、あやしい人でなくてよかったですけども! 
 ということがありましたよと、ままうえ*2に報告しましたらば、ままうえは、「不審者ってより、覚束ない歩き方で、酔っ払ってると思われたんじゃないの〜?」と言われました。うん、そっちの可能性も大いにあるね…! 酒は一滴たりとも飲んじゃいなかったんだけどもね!
 あー。職質経験値とかつかなくてほんとよかった…。別に疚しいことなんか全然ないけど、女子で職質経験有って、なんか微妙に不名誉な感じするじゃんね!(苦笑)。ともあれ、以前は平和な町だったうちの住宅地も、昨今は物騒になり、空き巣その他も多いようで。巡回してくれるおまわりさんは、ありがたい存在です。いやしかし、こっちから見たら、おまわりさんの方が一瞬、不審な存在だったんだぜwww*3

*1:男性の方が職質される率が高そうですよね、という勝手な想像による発言

*2:

*3:たまに見かける発言だけど。「たまたま駅などから同じ方向へ帰宅するから後ろを歩いているだけなのに、警戒してちらちら振り返りながら歩く女子とかいて、自意識過剰だよと思う」というようなことを仰る男性がいたりしますが。やっぱり女子はそれだけ微妙に怖い経験を、普段からしているから、時にそのようになってしまうものなのです。痴漢とか当たり前にされちゃったりするし、変な目で見られて、変な声掛けられたりもするし。私ですらそうなんだから、かわいい女子など尚更だろうから。武道の嗜みでもあるような人を除いて、大概の女子はなにかあった時、どうあがいても男性に力で勝てないんだもの。ちょっとのことが、時にはすごく怖かったりするもんですよ…。まあ今回の私の場合は、遊びで午前様になる方が悪いだろとお叱りを受ける場面かもしれませんが…(苦笑)!