愛される努力を。

 いつまでトップのあれやこれやの情報にスルーし続けるのかという話ですけれども。いやね、もう、どっからツッコんでいいか、皆目見当が…。
 昨年の0円提示の件以来、すっかり情報に踊らされ、揉まれ、大概のことには平静でいられるような気がしている為、今までスルーを貫き通しておる次第ですが。なんていうの、もう逆になにかを通り過ぎて、他人事みたいな気分っていうかさ。いっそ面白いんですけど。ほんと冗談抜きで。……これが自分の応援するチームのことでさえなければ……。←酷い発言だな。

 私は最終的に「環境を変えたい」という理由の移籍なら、引き止められないと思うので。それぞれ新しいチームで活躍を、と思います。いや、これは冷たい言葉に捉えられそうな気もしますが、そういうことは絶対にあると思うので、こればかりは仕方ないと、そう思うしか。ただ「環境を変えたい」と選手が思い至るまでに、フロントがどれだけの働きかけをしたのかが、本当は一番知りたい部分ではあるわけですが。そこまでの働きかけの不十分さが、一番選手を不安や不満に感じさせているのではないかと思うのですが…。ううん…。

 とりあえず。個人的には、那須、坂田、狩野の3人が、16日付で契約更新の公式発表が出たことに、まずは大きく胸を撫で下ろしました。あああ、よかった…、本当によかった…。那須ーありがとー! 那須ー・゚・(ノ∀`)・゚・!*1



 あとは、ゆーじさん(中澤)と、こーじさん(山瀬)ですか。はからずも同じ代理人契約のある選手が二人残っているわけですが、その辺は深読みしない方が幸せですか、そうですか(苦笑)。
 言うまでもなく、ゆーじさんはチームに必要な人材ですが。チームの今後を考えると坂田那須山瀬といった世代は、このチームの今後にとって、これからますます必要な選手になってくる人材。中でもとりわけ山瀬の存在の有無は、昨年の活躍を考えるにつけ、絶対に欠かせないピースであろうと思われるので、何をおいても、チームに引き止めていただきたく。フロントにはお願いしたいものでございます。
 山瀬も、ゆーじさんもそうみたいですが。色々チームに対して、フロントに対して思うところがあって、意見も言っているようです。そういうことというのは、恐らく彼等二人だけが感じていることじゃなくて、多分選手の皆が思っていたことだと思うんですよ。それをどれだけ自分の意見として、交渉の場で相手に伝えられるか、伝えてきちんと話し合いが出来るか、多分その辺の違いだけで。意見という意見を言わなかった選手もいるかもしれませんが、その選手がなにも思っていないというわけじゃない。

 選手がチームに持っている様々な感情というのは、試合の出来やそれに纏わる感情以上に、外には見えてこないことだから。どんな意見を持って、どんな話し合いがされているのか、こちらには全然判らないけれど。フロントは選手達が上げてくる言葉を、ただ「一人の選手の意見」としてではなくて、もっと広く、大きな意味の言葉として、素直に受け止めて欲しいと思います。改善できるところは改善の努力を惜しまず、選手に誠意を表して欲しい。それは、こういう年に一回の大きな交渉の場だけでなく、普段の何気ないところでも、ね。結局、人は、人と、繋がりあっているものだから。日々当たり前に示される誠実さが、選手にとっては一番、信頼できるものとして映るだろうし、最終的には契約の決め手になることだと思う。
 今、横浜フロントがうやむやにしてはいけないことは、相手に誠意をもって対応するという、とても基本的な部分だと思うんだ。選手に対して、スポンサーに対して、それから、サポーターに対してもそう。恐らく色々思う部分もありながら契約を更新してくれた選手に対して、少しでも状況が改善していくように努めるという姿勢を今年見せられなければ、来年の契約はますます難航するよ。



 えらそうなことを言える人間ではないのだけれど。だからこれは、あくまで自戒として書くのですが。
 愛される努力をしなければいけないと思う。横浜のフロントはもっと懸命に、愛されるようにしないと、と。
 大きな組織になればなるだけ、一人一人に対して誠心誠意、心を砕いて親身にならないと、誰もが「自分が必要とされているか」考えて不安になる。失いかけた*2信頼を取り戻すには、今までの倍、その努力を惜しまずに尽くさないと、誰も付いていかない。最後には、本当に皆、離れていってしまうかもしれない。
 まず一番身近な選手の皆さんに、信頼してもらわないとと思えるのです。その為には意見を聞いてもらう前に、まずは選手の意見を聞いて、それに答えることが必要なんだと思うのです。勿論、それぞれの立場の違いもあるし、なにもかも全て丸呑みには出来ないだろうから、難しいのは判るんですけど。
 でもきっと、小さなことの積み重ねですよね。人と人の繋がりを作るものって。気持ちのいい関係になるのって、些細な嬉しかった記憶なんじゃないかなと。言ったことに対して、返ってくる言葉や態度であったり。目立たないことでも、自分のしてきたことを認められたり、なにげない気遣いが向けてもらえたりとか。そういう小さな遣り取りの積み重ねが、多分、最後になにかを決める、決定的にモノを言うなにかになる。
 当然、プロの世界だからこそ、サッカーをする部分において仲良しなだけではいけないし、その点はフロントと選手という間でも、妥協はしちゃいけないことだと思うけど。それ以外のところの話でね。自分が出来ない人間だからこそ、逆にそこをおざなりにすることで、返って来るものも判る気がするから*3、本当に選手との信頼関係は大事にして欲しいと思われてなりません。何か大きな困難にぶつかった時、最後には人と人の気持ちの繋がりが、それを乗り越える原動力になると思うんだよね。

 今年は、これまでチームを支えてくれていただろうベテランが減って、新しい体制でのスタートだから、多分、相当色々な面で我慢の一年になるでしょう。そういう年だからこそ、せめて若手が気持ちの面だけでも、安心して踏ん張れるようなチームになっていって欲しいと願ってやみません。
 人の気持ちを汲める、愛されるフロントに。選手から安心して頼られる、スポンサーやサポーターの信頼されるフロントに。気持ちも新たに、変わっていって欲しいと思います。

*1:ここの中の人は那須を特別応援しています

*2:ここでは、失った、とは書かずにおきますよ

*3:だから自戒として…!