安永引退に際して。

 順調にエントリが遅れております(苦笑)。もう今更感がむんむん漂いますが、マイクのU19選出と秋元のことを少し。それからサンチョルさんと共に引退試合することになったヤスのことなど、ぼちぼちと後の自分の為にまとめた雑感エントリです。

 とりあえず、まずはマイク、U19選出おめでとう。この大会で4位以上の成績を収めると、U20W杯へ出場権が得られるそうですので。マイクには是非ともチームを引っ張るんだくらいの強い気持ちで、存分に挑戦してきて欲しいと思います。まずは4位以上という結果を目指して、一つずつ。マイクの活躍の話が聞こえてくるのが、今から楽しみです。この戦いは、世界へ行く為のステップだからね。
 そして、そして世界に行く暁には、秋元にも一緒に戦ってきてもらいたい…! 秋元…・゚・(ノД`)・゚・! 靱帯断裂で全治8カ月と聞いた時は、ショックでした…。まずはゆっくりと怪我を治して欲しいと思います。今は少しの間、休憩の時期なんだよ、きっと。マイクや他の選手達が、きっと頑張って世界への切符を掴んで帰ってきてくれるよ! その時に一緒に戦えるように、今は焦らず、じっくり、少しずつ。
 鹿島戦では、秋元を励ますメッセージカードを募ったり、千羽鶴を折ったりなどの活動があったみたいです。いいことだなぁ。参加は出来ませんでしたが、私も少しでも早く良くなるよう、祈っています。や、山瀬が同じ怪我・リハビリから復帰して現在活躍していることが、完治まで長い期間を戦っていく秋元にとって、気持ちの支えになることもあるかもしれません。良い相談役になってあげられる気がするので、功治さんにおかれましては、どうぞ秋元をよろしくお願いします…。あああ。この怪我の情報は、本当につらい…。



 もう一つのニュースは、サンチョル兄さんの引退試合の日程が決定したという話題。
 秋頃に、という話は以前からあった気がするのですが。決定の発表から実際の期日まであまり猶予のない日程で、ちょっとびっくり。まあチームがリーグ戦真っ只中で、その合間を縫って行われること、そもそもサンチョルさんご本人のスケジュールもあるだろうから、色々仕方がないのかも。当然、急な日程で会場を押さえることも難しいだろうから、「自分のところ(=みなとみらい)でやりましょう」という発想は、判らなくもありません。チケット代がリーグ戦より高いことをどう見るかは、最終的には「踏み絵」値段*1という風に解釈しました(苦笑)。

 個人的には、サンチョルと同時に、安永の引退試合にもなるという部分に、なんとなく溜め息が洩れましたよ。ヤス、とうとう引退しちゃうんだね…。今年に入って所属チームが決まらず、横浜が主催するサッカー教室みたいなところで、指導を手伝っていたという話も幾つか聞きました。ただ以前には、ヤス本人が現役を諦めていないと言っていた、という話をしていたという噂もあって。どこかで、「まだ頑張るのでは」と思っていたところもあったので…。残念だし、寂しい気持ちです。
 20日に放送されたキクマリの録画を見たら、ヤスが告知で?スタジオに来て、ゲスト出演しておりましたですよ。相変わらずな様子で、明るく元気にスタジオを盛り上げてくれていましたが。松田さんのコメント映像の後は、本人の「今、素で胸いっぱいです」のコメント通り、くるものがあったみたいです。なんとなく、マツのコメントやヤスのその様子に、こちらも胸打たれてしまいました。ああ…、切ない…。切ないよ…。

 本人が一番苦しんで、よく考えて決めたことだから、この引退という決断に、外部の人間が「まだ早い」なんて言ってはいけないんだろうと思います。でも私はやっぱり「まだ早いよヤス」って、思ってしまった。多分、仲が良くて、ずっと一緒に頑張ってきただろう人にとっては、より一層、その決断が重くて、悲しいものなんだろうと思います。本当に仲良かったみたいだから、マツはきっとめちゃくちゃ寂しいし、残念なんだろうな。
 コメントも、最初照れ隠しの憎まれ口で、「サンチョルだけ応援してください」なんて言っていましたが、本当はマツはあの時、どんな顔をして、なにを言うべきか。ヤスの引退という決断を前に、まだ気持ちの整理が付かなくてうまくまとまらないんだろう、そんな感じがしました。さみしい、これからも付き合っていきたい、自分もそれに(リハビリを)合わせてる、愛してるよ。どの言葉も素直で正直な気持ちだと思いましたが、多分、本当に一番言いたいことは、彼の中でまだもやもやとしたまま、眠っている気がします。

 コメントをしているマツと、スタジオでその映像を見ているヤスと。二人の表情は、とても対照的に見えました。すごく温度差があった、というか。
 さびしい気持ちで、まだなにを言うべきか心を決めきれないマツは、どこかふわふわと弱いところが見え隠れしていて、いかにもマツらしい感じのする表情でした。スタジオで穏やかな表情でそのコメントを聞いているヤスの顔は、反面、とてもすっきりして見えた。ヤスは既に決断を下した後だから、当然といえば当然なのですが。逡巡の時期を越えてヤスの表情は、なんだか色んなものが拭い去られて、まっすぐでした。
 よく考えれば、これは少しだけ不思議。
 本当は多分、出来ることなら皆、現役で選手を続けていたくて必死で足掻くのに。引退していく時には、現役選手の方がどこか取り残されて迷いを抱えて、時に途方に暮れたみたいに見える。本当は選手であることを辞めていく人の方が、ずっと迷って途方にくれていそうなものなのに。
 でも、なにか大きな決断をした後の人の顔は、迷いを拭いすてて、いつもさっぱりして見える。それは、残される人にとっては、もしかしたら救いかもしれない。選手を辞めることが不安で迷いに満ちて、暗い未来に見えたら、送る側はとても遣り切れない。いずれ、自分も辿る道だと、誰もが判ってその背を見送るのだから。多分、引退していく人は、現役の選手のそういう部分を知らず背負って、選手を引退していくんだろう。
 サンチョルさんとヤスのこれからが、明るい光に満ちていますように。これからのますますの活躍を、心から祈っています。



 ヤスが本当に引退して、しばらく経ったら、なにかをきっかけに、マツの中でも言葉がまとまるかな。そういうこともあるかもと思います。これからも、ずっと仲良く付き合いは続いていくだろうと思うから、それはいつか言葉にまとまった時に、ヤスに忘れず伝えてあげてください。勿論、サンチョルさんにも。
 良い引退試合になることを、祈っています。サンチョルさんもヤスも、これまで本当にありがとう。マツの言葉が、多分全て。だから私もそれにならおう。二人ともずっと「愛してるよ」。

*1:最終的には、本当にサンチョルの引退を送る試合を見たい人はいくらだって見に来るだろう、という意。