後ろからの足音  第15節、磐田戦。

 少なくとも福岡戦よりは、気持ちの感じられる内容だったのではと思いました。全員が、この試合に賭けているんだというのが透けて見えた。前半は面白い繋ぎもあったし、シュートも打っていた。それが一つでも点に結びつけば、と誰もが思っているうちに、後半流れが移ってしまった、という感じでしょうか。結果、1-3で敗戦。
 調子の悪い時、流れの向いていない時というのは、本当にこういうものなんだなと改めて思いました。どんなに素晴らしい繋ぎがあっても、威力あるシュートを打っても、得点に結びつかなければ仕方がない。本当に歯痒い状態です。この試合、内容だけ見ればまるで悪いということはなかったと思う。ものすごく目も当てられないというほど悪くはない、けれど勝てない。なにかが悪い方、悪い方へ連鎖している。その悪循環を断ち切れないまま、気が付けば、もう15節。確実に、後方からの足音が近付いてきている。


 とりあえず、まずは山瀬。復帰とJ1・100試合出場達成おめでとうございます。気付けば彼の復帰はいつも、チーム状況が大変な時のような…。今回も復帰早々に、負担を強いる内容だったようにも思いますが。とにかく戻って来てくれたことが、とても嬉しかった。改めておめでとう、それから、おかえりなさい。山瀬が帰って来たことが、この試合と、これからへの一つの光、かな。あ、あとオオシが点を取ってくれたことも。

 思えば近頃、自分メモにレポートURLまとめすらしていなかった。もやもやして、どうしても上手くまとめられなかった。私的な忙しなさもあって、言葉にしてまとめようという努力をしていませんでした。が。その間にずるずると順位が下がって、現在12位。…。ナビスコ杯を挟んだりもしているので一瞬忘れそうですが、4月以来、勝利がないのだそうですよ。え、今何月だっけ? という感じ。そりゃ順位も沈むよ…。



 この磐田戦も前半こそ気持ちは見せて、シュートも多く放ったものの、得点は遠かったですね…。90分通して18本打って、枠内は5本。それでも少しずつ、少しずつでも、確実に上昇していかなきゃいけない。フィニッシュの精度という意味でも、チーム状況という意味でも、順位という実際的な部分においても。…どうしたものかね…。試合の内容みたいなものは、レポートも出尽くしたタイミングでしょうし、改善点みたいなものに関しても、私は詳しくないから述べようもありませんが…。
 ただ山瀬が戻って来たというのは、ポジティブな要素だなとは思っています。山瀬が戻って来たから、即チーム状況が好転するとは思っていませんが、キッカケにはなる。こういう時は、ほんの少しでも好転の可能性になりうる要素が増えた方がいいでしょうから。ただ山瀬本人には、本当に久しぶりの復帰となる訳で、長期離脱明けでもありますので、あまり考え込まず背負い込まず、チームに貢献してくれればと思います。これは切実に。
 この試合に関して、山瀬は今年初出場ということもあって、実戦から遠ざかっていた点と同時に、チームのメンバーとの連係面でも、難しいところがあったかもしれません。でも途中、しっかり山瀬らしさみたいなものを、見せてくれたと思っています。今の山瀬に出来ることを、一つ一つ無理せずやって行って欲しい。その「当たり前」が、チームの力になるだろうと思ってます。山瀬みたいな選手が戻って来たことで、チームに新しい風が吹き込まれるのじゃないかと期待している。山瀬の持っている、アタッカー的な要素みたいなものは勿論として、今まで一緒に試合に出ていなかったからこその客観性が、いい意味でチームに影響してくれればと願って止みません。



 監督も選手も、この試合に賭ける気持ちで臨んでいたようだと、スポーツ紙の情報で伝わっています。それは見ていても伝わるところだったので、この試合の1-3という結果は、非常に堪えるものになっただろうと思う。でもまだ試合は続く。暑い時期の4連戦も、あと一つ試合が残っています。
 とにかく開き直ってあと一つ、しっかり戦って欲しい。気持ちを切らさないこと、やけにならないこと。こういう状況に追い込まれて大切なのは、やはりそういうものだと思う。いい結果がなかなか得られない中でも、焦れずに、必死で前を向き続けることが、今は大切。そして選手達と同じように、応援する側にも同じものが必要なのだろうね。負ければ悔しいし、正直苛々した気持ちも覚えるけれど、こういう時こそ応援が必要なはずだ。しょうがない、良い時もあれば悪い時もある。私も苛々せずに頑張ろうと思います。



 正直、今年こそ「そろそろ本格的に覚悟決めなきゃいけないかもしれない」と思いました。後ろからの足音が、確実に近付いてきている。勿論、まだリーグは半分以上、試合を残してはいるけれど、このまま状況が好転しなかったら、今年こそ底を見据えた戦いをしなきゃならないだろうと、福岡戦の後に、そう思いながら帰宅しました*1
 本気で必死で底から這い上がる努力をしないと、飲み込まれるかもしれない。最悪の状況を考えるにはまだ早いかもしれませんが、下位争いに巻き込まれる可能性は、なんとなくぼんやりと、切実に足元に迫っているんだと。今は選手には変に焦って欲しくはないのですが、現実に順位を見れば後ろの方がはるかに近いことを、改めて考えなければいけないんだと。そんなことを思っています。

 でも変な話、チームの状況が良くない時ほど、「ああ、やっぱり私は横浜が好きなんだな」と思うこともないですよ(苦笑)。チームが順調に勝ってる時は、そりゃ勿論横浜が好きなんだけども、でも別にどうとか思わない気がする。好きで、それが当たり前だから。でも負けがこんできたりすると、「試されている」みたいな感じになるのかもしれない。苛々したりムカついたりしながら、「あーでも横浜が負けて腹が立つってことは好きなんだよ」みたいな。何年か前の私なら、横浜が負けても、こんなにもやもやした気分にはならなかったなぁ、と思うんです。そうすると、なんとなくササクレだった気持ちも、乗り切れますね。はは。大丈夫、こんなことで嫌いになったりしないよ。残念ながらね?!



 あ、そうそう。これとは別に、スタジアムに見に行った福岡戦に絡めて、ちょっと別のエントリを上げようと思います。試合に関するエントリを真面目にしなかった時期に、ずっと考えていたことなど。それはまた改めて。いや、別段大したことを書く予定はありませんがっ。

*1:私は磐田戦は中継観戦でしたので…