2006W杯、終了。

 イタリアの優勝は24年ぶりだそうで。今回の大会の前評判もあまり高くはなかったイタリア代表ですが、開けてみれば弱いと言われていたPK戦を制して、世界の頂点へ。
 フランスはビエラの途中交代やジダンの一発レッドなどの様々な要因が、PK戦という運の大きく作用するような最終局面で見えない形で響いた部分もあったのでしょうか。ジダンの件に関しては、真相はこれからも明かされないのかな…。わりに人格者然としたイメージのある、温厚な人柄の選手という印象が強いジダンだけに、自分にとって本当に一番最後の大切な試合で、「ああしてしまった」ことには、それなりの事情があったのかなとは思うのですが…。しかしどうあれ、報復はやってはいけないこと、レッドというジャッジは仕方がないし、それだけに尚更、目を疑いたくなるような光景でした。最後まで、少しでも長く、彼のプレイが見たかったし、途中でピッチを去るにしても、交代する彼を惜しむ拍手を浴びるシーンくらいしか想像していなかっただけに、あの幕切れは本当に残念の一言。
 試合の殆どの時間は、フランス優勢だった。試合後「PKは引き分けの勝敗を決める方法だ」というようなことをフランス・ドメネク監督はコメントしたそうです。それはその通りだと思う。しかしそれでも、PKが運で決まるとしても。それを制したチームを勝者と呼ぶのがサッカー。フランスにも敬意を表しますが、イタリアに祝福を表したいと思います。おめでとう、イタリアチームの皆さん。感動しました。
 優勝するというのは、とてもいいものなんだなぁと改めて思った。喜んではしゃいでまわるイタリアの選手の皆さんの映像を見ていて、本当にそう思った。いい光景でした。あの栄冠を名誉を、なによりも純粋な喜びを得る為に、選手は必死で戦ってきたんだね。日本もまた、戦っていきましょう。いつかあの高みに辿り着けるように、少しずつ前を向いて。ね。