選手のイメージは、勝手に作られる。

 デイリーポータルZなどでおなじみの、古賀さんが好きだ。日記も密かに楽しみに読みに伺う。そうしたら、今日更新された日記が、ちょっとだけサッカーネタだった。何方かが夢の中で、「うっかり全日本に選ばれてしまったが、あんまりサッカーが下手なので中田にものすごい怒られた」という話。

→【http://www.asahi-net.or.jp/~jh5c-kg/01/20060531.html

それぐらいサッカーとは緩い緩い距離感の私にとって「中田に怒られた」というのはなぜかとてもリアルで、その夢に感心して笑った。
そうなんだよ、すごい怖いんだよ、中田。“怖そう”じゃなくて、あらかじめ“怖い”というか。
他人の夢に乗じて自分と中田の関係性を考えてみると、“サッカー選手と一般人(応援する人)”、というよりも確かに“怒る人と怒られる人”というほうがよっぽどしっくりくる。なかなか的確な夢をみたもんだと思う。

 ヒデって、どうしても「そういうイメージ」なんだなぁと、改めて思った。ヒデが怖いかどうかって、まあ…一見優しそうには見えにくい人だとは思いますが…。しかし実際怖いのかどうかは、一般の人には判らない部分だし、サッカー好きな人にしても判らない部分ではないですか。にも関わらず、中田=怒る人という風に、サッカー知らない人にカテゴライズされるというのが、ヒデを思う時、気の毒というか、損している部分だなぁと、正直思ったりします*1
 サッカーに感心のない人にとっては、メディアで一番大きく報道される部分の情報が全てだ。私もサッカーにあまり興味のなかった頃は、実際そうだった。一番大きく報道される部分が、いつの間にか勝手に刷り込まれている。興味がないのだから、変に肩入れもしないし、変な同情もない。でもだからこそ時に残酷なまでに、メディアの情報の影響下におかれてしまう。大多数がそんな形で情報を受け取り、影響を受け、その目線で今、代表を何がしかの距離をもって注目しているのだなぁと思った。
 興味がなくても、サッカー情報が自動的に刷り込まれる1ヵ月。W杯ってすごいね。 

 あと、なんとなく「全日本」という響きが個人的に新鮮だったです。ああ、そうだよなぁ。日本を代表するチームだから、全日本。バレーとかもちょっと前までは、ナショナルチームのことを全日本って言ってた気がする。いつの間に「監督名+ジャパン」という名称が一般的?になったんだろう。まあ、別にいいんですけど。なんとなく考えた日記でした。

*1:チームの中での役割として、憎まれ役を買っているという部分は、当然あると思うのですが。そういう部分を差し引いても、ヒデはちょっと「見え方」で損をしているように思う…。チームの中で問題がないなら、見え方くらいどうだって構わないという姿勢も、判らなくはないですけどね