オリジナルラブ「THE VERY BEST OF ORIGINAL LOVE」

THE VERY BEST OF ORIGINAL LOVE

THE VERY BEST OF ORIGINAL LOVE

 未だに好きで、思い出したように引っ張り出して聴いている。別にオリジナルラブに詳しい訳でもなく、聴き手としては実に浅いところにいる人間なのだが、田島貴男のセクシーヴォイスは聴けば聴くほど、何物にも代えがたい武器だと思う。
 これはベスト盤なので、当時の楽曲の中でも知名度のある名曲ばかりがラインナップされている一枚ですが、疾走感のある楽曲を差し置いて、個人的にはM7の「Let's go」が私的ナンバー1。この楽曲がたまらなく好きで、繰り返し聴く。未だに飽きない。もう病気かもしれないと思う(苦笑)。イントロの、てぐすねを引くように鳴り始めるパーカッションとか、息を潜めてるみたいに粘っこく曲を支えているベースラインとか。「共に始めよう Let's go」と誘いながら、全編どこか突き放したような歌詞や歌い方とか。圧倒的に突き抜ける力を蓄えながら、じっとその爆発を待っている計算された沈黙と、発火点をたくみにさらりと交わしていく身のこなしみたいなものを感じる、大人の空気に溢れた楽曲。
 そして「winter's tale」の高野寛と田島のデュオ(デュオ…)は、何度聴いても田島の歌声が3割増爽やか(私調べ)。絶妙に高野ナイズされていて、「どうしたんだ?!」と思う。爽やかなんて、田島の柄じゃないぜ(笑)。



 …懐かしいなぁ…(苦笑)。