波に乗り遅れた!

 今年のセンター試験は、英語のリスニングの問題が各所で大きく取り上げられていましたね。実は私は受けたことがないので、センター試験のことが全然判らないのですが(…)、毎年センター入試の後に発表になる、「国語」の試験問題を解くのが好きだったのです。国語を全部解いてみることもあれば、現代国語の小説読解にだけチャレンジすることもあります。でも今年は色々面倒になって、「まーいっか」と試験問題に全然目を通さなかったのです。そうしましたらば。なんか、局所的なウェーブが来てましたよ!



http://blog.livedoor.jp/warata2ews/archives/50333171.html



 マジデスカ(゚Д゚)。わー「僕っ娘」波、完全に乗り遅れた(笑)。



 件の小説は、松村栄子『僕はかぐや姫』。実際の試験問題はこちら(http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/edu/jyuken/center06/etc/kokugo/10.html)、出題された小説の概要については、こちら(http://media.excite.co.jp/book/daily/thursday/032/)が詳しいようです。なんかこの小説、今、軒並み売り切れらしいですよ?(笑) いやはや、一部の人にとっては、衝撃な小説でしたね★ 一人称が「僕」の女子高文芸部員。きらびやかな修飾と、畳み掛けの表現。思わずがっつり読んでしまったよ。



 まあ最初にあげたリンクの話題としては『一人称が「僕」である女の子』、ごく一部では僕女とか言われたりする気がしますけど。そうしたことの多少の揶揄を含みつつ、そんな「僕っ娘、萌え」という話題で終わっているようで。まあね、試験問題に掲載されていた部分がまた、そういう感じだったからね…。萌えようと思わずとも、向こうから迫ってくる勢いの潤いある*1感傷な文章だったしね…。

 しかし私はわりに普通に、寧ろ俄然楽しく読めてしまいましたよ、と告白してみる。いや、萌えとか揶揄とかの視点でなく、真面目に思春期の女の子のある一面を描いたお話として、面白いし興味深いと思ったよ、という意味です。ちょっと吃驚するくらい、きらきらしい表現も満載だけど、基本は純正ジュブナイルだと思った。そういうのが嫌いじゃない*2ので、純粋に楽しかったです。あれくらいの表現のきらびやかさとか、まあ普通なんだよね。穿って読むと相当すごく思えるところもあるけどさ(笑)。試験問題の続きが気になるところです。まあ、しばらく売り切れ状態が続くのだろうネ!



 試験の問題として出て来ても、自分が好きだとか、受け入れやすい文章だと、すらすら読めて得点も高く取れたりするよね。多分今年、私がセンターを受けていたら、試験を忘れて読み解いたことだろう、とぼんやり思ったのでした。事実すごい流し読みだったにも関わらず、殆ど解答に間違いがなかったですよ。ああいう文章と相性いいんだなぁ…。
 ちなみに私は、確か中学生の時。試験に出題された小説があまりにもツボに入り、試験を忘れる勢いで貪り読んで、その後すぐ本を買って読み直したということがあります。その時の小説は、中島敦の「山月記」。そんなこと、それきり後にも先にもない。

 本って、本当に「めぐり合わせ」だよね。



 今日はずっと右目の奥に鈍痛ー。眼精疲労とかが原因になってると思うんだけど、この頭痛になると、ほんと何も出来ないんで困る。

*1:これ、決して変な意味ではなく

*2:北方謙三「ブラディドール」的表現。