「ここまできたらドラマになるでしょ」

今年のリーグは空前の混戦劇に。上位陣が勝ち星を揃って取りこぼした、昨日の第32節。勝ち点上では首位ガンバがセレッソに並ばれ、5位までが勝ち点4差に犇いて優勝の可能性を残す、まさに未曾有?の大混戦。優勝の行方は最終戦まで縺れ込むことが決まり、戦っている方はさておいても、稀に見る面白いリーグ終盤となりました。

優勝争いから遠ざかってしまった横浜にとっては、その面白さもどこか他人事ではありますが、他人事だからこそ「面白い」と気楽に見守れることもある。それが苛烈を極める残留争いの世界。


既に神戸の自動降格は確定済みで、残る枠は1・5枠。15位の清水が今節勝利し、勝ち点を順調に?積み上げました。柏との勝ち点差は6、数値上ではまだ確定していないものの、得失点差を考えれば清水は入替戦回避は決定的。
そして次節、自動降格を脱する為に、16位の柏と17位の東京Vとが直接対決ですよ…。
本当に持てる全てをかけてぶつかり合うガチ勝負。当事者の方の心情を想像するのもしんどくなりますが、しかしこのタイミングで直接対決を残しているという妙。
直接叩くことが出来るのだから、互いのチームにとって、ある意味でこれほどの運もないかもしれません。もっともこれを負けたら逃れようの無い運命が待っている。


エントリタイトルは、東京Vの相馬選手のコメントから。

「次はしびれる試合になる。ここまできたらドラマになるでしょ」

泣くか笑うか。天国か地獄かの大勝負。どっちのチームにだって、本当は降格なんてして欲しくないけれど、勝負の世界は残酷だなぁ…。関係ない私まで胃が痛いよ…。とにかく殺気立った試合になることは間違いない。選手同士は勿論のこと、会場に駆けつけるだろう多くのサポーターの皆さんにも、くれぐれも怪我だけはなさらないよう、ささやかながら祈ってみる次第です。