ヒダカと岸田くん。

本屋で偶然、平積みされていたbridgeを目にして手に取ってみた。取らざるをえない。だって表紙がビークルにヒダカと、くるりの岸田シゲルだったから。
ところであの本は、あのページ数とあの内容量で、600円を切っているというのは、大変破格だなと思った。ちょっと吃驚した。フッティバルも選手写真を撮り下ろしたところはカラーできれいに刷って、所謂インタヴュー記事の部分は、いっそあれくらい思い切った白黒雑誌にしたらどうかしらと、一瞬だけ思った。まあ、絶対的に方向性が違うから、有り得ないんだろうが(笑)。

閑話休題

さてブリッジ。大してまともに文字を追いもしなかったんだが、ぱらぱらとページをめくっていると、二人の対談ページの中に、ふと目に飛び込んで来た遣り取りがあって。それが以下。
(大筋のみを記憶しているだけなので、ニュアンスは大分違うと思いますが)

シンガーソンガーの時のエピソードを話しているシーン。
岸「ギターソロを弾いてると、(こっこが)退屈そうにしはるから
ヒ「(笑)」
岸「本当は16節とか、長く弾きたいんやけど」
ヒ「8小節くらいで」
岸「8小節くらいに収めるんやけど、4小節くらいにしてって顔しはる」
ヒ「いっそギターソロを弾くなと」
岸「いやそうなったら、俺はシンガーソンガーを脱退する」

大変かわいくて笑えた。
あと、くるりにおいての岸田は、思ったまま好きにやればいいけど、シンガーソンガーは歌う人(=こっこちゃん)の為に、という意識で動いているので、職人みたい。「子供が遊ぶ前の砂場をきれいにしてあげる感じ。石を除いていい砂に変えてあげたり、犬のフン取ったりして」というのに、何故だか大変納得した。

全然こっこちゃんを知らない私ですが、というか岸田くんも知っているわけではありませんが。でも多分、ギターソロは退屈そうに見えて、別にどうとも思っていないんじゃないかな(笑)。たまたま岸田くんにそう見えるだけで、こっこ的には普通にしていそうな気がする。いや、本当に全くの想像なんだけど。ギターソロ弾いていると退屈に感じるような人と、一緒に音楽やらないだろう。岸田くんの被害?妄想じゃないの(笑)?