吉と出るか、凶と出るか。

 カナロコ*1の記事に、松田の松田たる所以を見た気がする。

「あの試合はおれがやる気なくしただけ。おれだけのせい」
http://www.kanaloco.jp/sports/soccer/0508/jw05082301.html


 良くも悪くも、「俺がやる気をなくしただけ。俺だけのせい」と言ってしまえるところが、松田の松田らしさなのだと、改めて思いました。この記事、読みようによってはマリノスを好き故に、松田に期待がある故に腹立たしいと思われる方もいるのじゃないかと思ったんですけど。
 誤解を招くかもしれない部分も含めて、しかしあの試合の後に「俺だけのせい」という風に表現するのが松田さんという人だと思った。よく言えば素直で正直。悪く言えば後先と自身の影響力を考えられない、のかな。正直、松田さんご本人が考える・思う以上に、松田さんはチームに影響を与える人物だと思う。その点に関しては、もうちょっと自覚を持ってもらえればと思うこともある…(苦笑)。でも、チームを引っ張って行くんだという彼なりの責任感というものは、そうした中でも常にあって、だからこその「俺だけのせい」という発言だろうとは思うんです。松田だからこそ、卑屈さから発された「俺だけのせい」発言では、ないんだと思うんですね。そこはね、松田さんのいいところだと評価して、応援してあげたいと思います(さっきから偉そうにキモくてすいません)。
 何年か周期で訪れる「松田ループ*2」が、また微妙な循環の時期に突入しちゃっているかなとも思います…*3
 ただやっぱり松田が松田らしいのは、信頼を寄せる人のくれる指摘には、素直に耳を傾けられるという点。これは彼の美徳だろうと思うから。なにしろ増長して、そのまま終わってしまう選手も少なからずいるはずだ…。今度こそしっかりと自分というものを、見つめて踏ん張って欲しい。岡田さんから個人ミーティングを受けて、「もう負けは許されない」と、現状の厳しさに意識を新たにした様子。「まぁ、見ててください」の一言は、その気持ちの表れだと、私は信じます。

「ようやくファイトが沸いてきた。おれはマゾなんかな。追い込まれないとやる気になれない」と不敵に意気込みを語った。

 追い込まれないとやる気を出せないのは、褒められたことではないけど。それでも反省をして本気で前向きに取り組んだ時、凄い力を出せるポテンシャルがあるのが、松田直樹のはずだ。私は信じる。諦めるには早すぎる。残り試合、このままぐだぐだのまま終わらせないでくれるんだと、信じるよ。だって、マリノスさんのサポの端くれだもの。
松田は無条件に信じ切るくらいの気概を常に備えていること、それがマリサポの嗜みですよね?



 ――え、違うの…?(苦笑)

*1:神奈川新聞オンライン版の愛称?

*2:自信→増長→挫折→反省→自信 以下略…と繰り返される松田さんに特有のサイクルを指して言う

*3:勿論、そのループから抜け出してもらわなければ困ります。やきもきもしますし、非常に困りますが、現状そこから抜け出せていない以上、折り合っていくしかない訳で