第16節、対ジェフ戦 2。

 一体、誰に文句言われると思っているのか。岡田さん? それともサポーター?

山瀬巧「ゴール? そろそろ取らないと文句言われそうなんでね
http://www.kanaloco.jp/sports/soccer/0507/jw05071401.html

 追記:ジェフ戦、試合雑感。というか、試合詳細はレポートやら、他の方の雑記で充分だろうと、別のことを書こうと思ったら。気付けば「本日の山瀬さん」みたいなエントリになってました(恥)(いつも)(うん知ってる)。


 nikkanのデータを見ると、攻める時間が多く、枠に飛んだシュートも多くありながら、ジェフの集中した守備もあって、なかなか得点出来ない。そうした時間が続くことで、かえって妙な空気になり、徐々に嫌なムードに、という典型の印象を抱いたところもある試合でしたが、終わってみれば今年に入って微妙な印象の強いロスタイムを、きちっと制してなんとか無事勝ち点を積み上げることに成功。
 良治さんのミドル、抑えが効いていて本当に素晴らしかったし、二点目、「魔のロスタイムの記憶を、これで上書きしてやるぜ」的、素敵決勝弾をサンキュー坂田(笑)。そしてどちらの得点の前にも、絶妙に絡んでいる山瀬。特に二点目、さりげなく勇人さんをルーレットとかこじゃれた技でかわして行きやがりました行かれました。すごいぞ…(;´Д`)ハァハァ。

 nikkanのデータを見たら、総シュート数27本だって。案外「そんなに打ってた?」な印象なのは、途中、別のことに気を取られたりしていて、試合印象が微妙にとっちらかっているためみたいです。ジェフの選手が途中、何度も倒れて担架で運び出されたりしていましたけど、坂本さんが倒れて微動だにしなかった時は、こちらで見ていても背筋がぞっとしました。とりあえず恙無く試合に戻って来てくださって、本当によかった…! め、目の前で大怪我だけは…(;´Д`)! どちらのチームの誰であっても、大きな怪我はしんどいものです…。

 そんなことよりジェフ、本当に2バック、だった…ね? すごいぞ。吃驚した。なんか一瞬どうなってるのか、もうよく判らなかった(え)。



 さてそんな本日は、横浜にとっては怪我人復帰記念試合でしたよ。
 久保はさ、正直ベンチも無理なのじゃと思っていたので、ベンチに入り且つ本当に交代出場してきた時は、「おお〜」と思った。誰よりも本人こそが、やっとという気持ちで試合に入ったのじゃないかと思いますが。それまで入っていたオオシよりは、動きはやはり少なくなるかな…。そんなことより、今ここで無理などして、また酷くなったりとか困りますので、無理だけはせず今後を乗り切って頂きたいなと。切に願ってみる次第なのであります。
 なんか今日とかも無理して出場していたのじゃないか、みたいに感じたりもして、本当の本気で「久保が戻って来た!」と信じられる手応えが感じられるようになるのには、私の中では、もうしばらく時間が必要なようです。だってここまでが、本当に長かったからね…。

 山瀬は、アメリカ遠征中の試合で肉離れ以来の出場。いきなり先発、しかも90分出場。先発出場もあるかも、という話は小耳に挟んでいたものの、まさか本当に先発で、しかもまさか最後までピッチにいるとは思ってもみませんでした。びっくり。でも流石に最後、試合終了の笛が鳴った後、ピッチの端っこでがっくりと両手両膝を突いて、しばらくがっくりと俯いたまま身動きも出来なくなってた。そりゃそうだ。
 試合終了の瞬間。ピッチにつっぷす山瀬は、試合に負けて呆然と立ち上がれなくなってしまったジェフ選手の皆さんと同じ、いや多分それ以上に物理的に動けなくなっていましたよ。ちょうどほど近くに櫛野さんが失意に両手両膝をピッチについて、がっくりと項垂れていらした(他にも確か、ジェフの選手が方々にピッチに蹲っていらしたと思う)ので、否応無く山瀬は同化してみえた。
「いや君、勝った方の人だから。寧ろ2点も演出したから。最後のアシストなんか、引導を渡しちゃったの半分は確実に君だから。だというのにその馴染み具合はどうよ」と心の中で履き違えた突っ込みをしたくなるほどに。ああ、本当に体力、イッパイイッパイだったんだな山瀬。最後までよく走った。最後しんどそうな感じも見えたし、よく頑張ったよ。
 しばらくして、山瀬があまりに動かないままなので、横浜ベンチからスタッフが1人駆け寄って来てましたよ。流石に整列と挨拶があるので、もそもそと重そうに体を引き起こし、寄って来たスタッフに何事か労いの言葉でもかけられながら、既に整列している横浜列の一番端っこにとことこ集合していましたよ。その後、挨拶に回って来る頃には、哲也と声を掛け合ったりして、にこにこ晴れやかな表情でしたけども。あー、復帰初戦で90分フル出場、お疲れ様でした…。久々復帰試合、90分フル出場、二点に絡む活躍。私、多分きっと勝ち組だった…(*´Д`)。

 前半、那須が粘ってゴールラインに近いところから折り返したボールを、山瀬がダイレクトで打ったシーン。結論から言えば、山瀬は結構見事に吹かした*1。でもそれを見ていて、私にとって山瀬という選手は「ああいうところにきちんと居る」選手という印象なんだなと、そんなことを感じて自分のの抱く印象に対して、地味に納得するシーンでした。
 他のシーンでもそうだった。山瀬本人も恐らく、何度か、自分でも持ち込んで打てるチャンスもあって、そこがまだ完全には上手く行かなかったところもあるように思った。自身の得点への意識の高そうな選手だけに「まだまだ全然不満足」みたいなところがあるだろうと思いますが、だからこそ、「次は頼むぞ」と期待して見てしまう。ボールを持ったら、まず最初にチャレンジという意識があることとか、当たり前のことかもしれないけど、見ていてわくわくさせてくれますね。嬉しいなぁ。山瀬がいて、ちょっと違うマリノスになるかもしれないことも、今後ますます楽しみ。

 とりあえず首位の鹿の影は、捉えられてると思う。でもそんなことよりも、何よりも私が彼等に願いたいことは、今は目先の一つ一つを、怪我なく倒れず乗り切ってくれ。ってことです。頼む(真剣)。

*1:勿論決めればパーフェクトだったことは間違いないのだけど