Book baton

 おお、読書バトンが回ってきました。本離れ著しい私でいいの?!(笑)

  • 持っている本の冊数

 先日、本の大整理をした時、確か概数で数えたよ。タイミングいいな。 …(確認中)…。

 ええと、一番メインで使っている本棚に、約200冊(漫画は含まず。ちなみに漫画は約150冊でした)。その他、違う場所にあるものを数えても、多分300冊にはなりませんというくらいです。
 所有する本の冊数を、出来る限り、スリム化したいという傾向があるので、ある程度増えてくると一気に古本屋に持ち込んで処分してしまいます。過去ブログ(本棚の整理。 - *Bootleg05*)にも書いたのですが、「自宅にある本の一冊一冊が、全て、本当に手放せない、自分にとって思い入れのある、重要な一冊であって欲しい」という欲求と、その欲求に則って、「『重要な本』のレベルを決して下げない(寧ろ高めたい)」為に、かなり気に入らなければ、一年とか経過すると処分してしまう。
 しかしこうして、所有する本の冊数などの話題になると、自宅にあまり本がないので、否応なく「本読まない子」なのがバレバレです。ちょっとそれもどうかと思い始めました。


  • 今読みかけの本 or 読もうと思っている本

 気に入った本を何度も繰り返し読むことが多くて、あまり新しい本に沢山接する性質でないのですが…。読もうと思っているのは、以下の辺り。単純に夏になったので、毎年恒例「夏の文庫フェアに参加しよう」企画です。普段はなるべく食わず嫌いしていた作家の作品に挑戦することにしているのですが、今年はひたすらナンパであっという間に読み終えられるものばかり。軟弱!(笑)。
 一番下の一冊が、目下読もうと思っている本。先日書店に行った際、あれもいいな、これも面白そうだなと思ったのですが、寝て起きたら何が面白そうだと思ったのか、松浦以外まるで思い出せません。健忘かよという話。

GOTH 夜の章 (角川文庫)

GOTH 夜の章 (角川文庫)

GOTH 僕の章 (角川文庫)

GOTH 僕の章 (角川文庫)

ぶらんこ乗り (新潮文庫)

ぶらんこ乗り (新潮文庫)

NHKにようこそ! (角川文庫)

NHKにようこそ! (角川文庫)

                                    • -

花腐し (講談社文庫)

花腐し (講談社文庫)


  • 最後に買った本(既読、未読問わず)

図書室の海 (新潮文庫)

図書室の海 (新潮文庫)

 夏の文庫フェアの一環で、先日読みました。私は恩田陸ジュブナイルはわりに好きなので、楽しいかなと思って購入。既に発表している作品の関連短編が幾つか収録されていたのですが、私は正直ちょっとぴんとこなかった。ある程度の長さのあるものの方が好きだなぁ…。
 そんなことより、この短編集の中に、自分の目を疑うほど吃驚するような言い回しがあって、あまりに気になって何度も読み直した挙句、お友達に「こんな一文があって!」と、熱烈に語ってしまいました。ここでは敢えてなにかは言わない(笑)。別に誤記とかみたいなものではありません。主観とか表現の嗜好の問題として。


  • 特別な思い入れのある本、心に残っている本5冊(まで)

百 (新潮文庫)

百 (新潮文庫)

 一番直近で、もっとも激しく衝撃を受けた本の一つ。阿佐田哲也名義の麻雀小説や、ナルコレプシーを煩われていたということで大変有名な作家。アサ哲の小説に挑戦して、麻雀が判らないので微妙に付いていけなかった過去があって、色川もつい最近まで未読のままだった。そんな自分をバカバカと責めたくなりましたが、多分20歳とかで読んでも、理解出来なかったかもしれないとも思います。そういう意味では、そういうものが多少なり理解出来るタイミングでこの本に出会えたのは、本当に奇跡的だと思った。――古くて画像が出ないな。残念。



赤目四十八瀧心中未遂

赤目四十八瀧心中未遂

 こちらも上記に継いで、ここ何年かで激しく衝撃を受けた本の一つ。他の車谷作品も読んだけど、私はやはりこれが一番響きました。この本も、この年齢になって、こういう趣味の幅が生まれてからこそ、読んで鳥肌立つような気分を味わえたのかなと思う本。数年に一度でも、こうして「うわー!うわー!」と内心で叫んで、読み進むのが惜しくなるような本に巡り会えるといいなと思う。でも難しいよね…。まずはそうした奇跡的な巡り会いの為に、そう感動的でないかもしれない本を、膨大に読まないといけないしね!



オイディプスの刃 (ハルキ文庫)

オイディプスの刃 (ハルキ文庫)

 私が赤江瀑を読みたいと思った当時、全集等を例外にして、赤江作品のかなりが絶版していて、廉価な値段で読みたいと思ったら、古本屋を探し回ってかき集めるしかありませんでした。だから現在私の手元にある「オイディプス〜」は日に焼けて紙が茶色に色濃く変色しており、背もあちこち癖がついて割れている古い本。画像に上がっている本は、なんだか別の本みたいです(笑)。
 ギリシャ神話のオイディプス王の意味合いを含んで、このタイトルだと思うのですが、私にとっては赤江の文章が強烈に脳裏に絡み付いてくるあまり、他に対する余裕がないので、何度読み直しても、そういうところをあまり多くは、深く汲み取れません(え)。
 短編を多く発表している作家の長編で、初期の代表作。そして私が唯一、人にサインを頂くという経験をした方でもあります*1



戯曲 半神

戯曲 半神

 なにか一つ戯曲を選ぼうと思った時に、すとんとこの作品が浮かんできました。好きな芝居の中でも、取り分け印象的で、心に残る作品の一つ。野田秀樹が、萩尾望都の結合体双生児の姉妹を描いた同名漫画を原作に書き下ろした戯曲。作中、レイ・ブラッドベリの「霧笛(「ウは宇宙船のウ」収録)」の一節が非常に印象的なモチーフとして現れるのも、とても大好き。本当になにからなにまで素晴らしく好みの戯曲。他の野田作品も大好きだけど、この作品への思い入れは、やっぱりすごく強いなと思う。
 芝居そのものは、本編への導入があまりにも秀逸な作品だった為に、冒頭の霧笛の朗読に鳥肌が立って、既に涙が出そうになった。野田秀樹の芝居は、終幕にこれでもかと打ちのめされて、下手すると号泣必至です。



こころ (新潮文庫)

こころ (新潮文庫)

 最後の一冊。これは説明の必要はないでしょう。本当にしつこいくらいに読み返した本で、未だに自分のどこかで影響も大きい気がする本。どうしても外せなかった…。


  • 次にまわす人5人まで

 先日回していいよと仰ってくださったので、id:mona05さんには遠慮なく回させて頂くことにしました(笑)。お願いします。そしてもし時間があればid:keigo2001に。ミステリマグネットな回答だったら面白いな(笑)。
 あ、あと本関係のバトンが答えたいと仰っていた稀翠さん、その後お気持ちが変わらず、もし気が向くようなら、適当に拾って頂ければー。

*1:基本的に私はサインに興味がないのですが、これは感動したなぁ