よしながふみ「大奥」
- 作者: よしながふみ
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 2005/09/29
- メディア: コミック
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- 作者: よしながふみ
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 2006/11/29
- メディア: コミック
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先日2巻が出たところですが、やー、やっぱり面白いわ。興味のある人は、多分「迷わず買い」で、正解。
ただ「男性と女性の役割が入れ替わった大奥」という設定だけではない、「どうしてそうなっていったのか」というような部分まで、丁寧に書いていってくれそうなので好感。で、期待。どこだかの記事では「15代慶喜まで書くつもり」らしいとの話があったそうなので、まあゆっくり焦らず追いかけますよ。それにしても久しぶりに、こんなにテキスト量多い漫画読んだなぁ*1。面白くてさくさく読めちゃうのに、思いの他、結構時間もかかった。そういう意味でも読み応えも充分! 2巻切ないなぁ…。1巻の吉宗さまがさばけていた分、一層切ないよ…。でもあの吉宗さまがたまらなく好きです。わはは。
ところで。ちょっと読者層が気になる漫画だなぁと思いながら読みました。ドラマの大奥ブームもあったし、よしながの漫画がフジのドラマになった過去の地味な関連*2もあるし、タイミング的に男女比半々に近い数値で読まれていたりするんだろうか。
よしながふみ自体は書いてきた作品履歴が作品履歴なので、女性読者は当然多いと思うけど。この漫画は男の人でも断然楽しいのじゃなかろうか。女性的な絵柄だけど、モノローグはあまり多用しないし、絵も作風も全体にさっぱりしているので、女性向け漫画にちょっと苦手意識のある人でも読みやすい気がする。モノローグみたいなもので、べったりと感情に踏み込みすぎずに、人の心のどろどろとしたものを外から描ける人。それが私の、漠然とした、よしながふみ観。あまり作品数を読んでいないので、あくまで個人的な印象ですけどー。