ホスト部、10話。

 冒頭のたまちゃんの妄想が好き勝手すぎて、失礼極まりない件(笑)。
 あんた妄想激しすぎるよ…! でも今週も大変面白かったです。ハルヒちゃんのお父様のキャラが、ああいう感じだというのは、原作未読のワタクシにもなんとなく想像にかたくありませんでしたが。そんなことより、たまちゃんのお家のばあやさん?が素敵でした。「まことに恐れながら環様」萌え。ハルヒのおうちで「お買い物に行こう」という話になった後、一人おうちに残って、「ハルヒのお母さまにご挨拶を」とナチュラルに思えるところが、たまちゃんが腐っても(失礼)良家のお坊ちゃまだということを透かして、いいシーンですね。育ちの良さって、そういうところに拭いがたく(え、拭いがたく?)滲むものですな。たまちゃん、いいこいいこ。



 あと当たり前というか、なんてことないシーンなのかもしれないが。今週一番感心したシーンは、本筋とはまるで無関係な小さなシーンでしたよ。ハルヒ宅にホスト部が遊びに来たところで。たまちゃんが(呼んだ覚えのない)部員勢ぞろいになっていることについて、憤って鏡也(漢字あってる?)に訊くと、鏡也が「多人数(たにんずう)の方がいいのかと思って」と言ったシーン。「たにんずう」と発音している点が、鏡也のキャラ設定としてアリだなと思った。
 その少し前のたまちゃんの台詞では、同じ意味のことを「おおにんずう」って言ってる。これ多分、脚本上は「多人数」と書いてあったのじゃないかなと思うんだけどね。人が大勢いるという意味で、「おおにんずう」って言うけど、その場合、漢字は「大人数」。おおにんずうでも、たにんずうでも、勿論意味は通じるし、人の多いことを指す言葉が「多人数」だとか、厳密に言う人は少ないと思うけど。でも人の多いことは、「多い少ない」で表す方が表現として自然だろうということが、鏡也というキャラクタなら知識として知っていて、言葉を選べるだろう、だから「たにんずう」、という風に読めるんじゃないかと思うんだよね*1。細かいシーンだけど、実に良く出来てるなぁ。
 鏡也を演じる俳優さんの思いつきなのか、脚本及び演出としての故意なのか判らないけど、ちょっとだけ「おお」と思って、感心した。こういうキャラ演出がさりげなく出来るのは、音が付いているメディアならでは。面白かったです。いや、全然作為的じゃなく、偶然のことなのかもしれないけど(苦笑)。それはそれとして、面白かったですよという話。
 いちごのケーキを選んだハルヒに、いちごを分け与えるモリ先輩、そしてそんなモリ先輩にジェラスィを覚えるたまちゃんとドッペルゲンガーズが素直にかわいかったですよ。この作品は本当に典型的なラブコメ構成だよね! ああ、面白いなぁホスト部。調べたら今週で10話目だったんですけど。何話構成なんだろう。1クール? 2クール?

*1:私はよく人数が多いことを、「沢山」と言ってしまうクチです。いい加減学べ…自分!