BJC「ロメオの心臓」

ロメオの心臓

ロメオの心臓

 久しぶりにBJCを聴いてみた。
 もう何も言うことない。やっぱりブランキーは最高で最強でした。このアルバム、打ち込みとか利用してたりしてBJCとしてはかなり実験的な部分もあり、賛否両論ある一枚なのですが。私は好きです。普段のBJCに無い音やアレンジが、このアルバムにはある。刻んでいくリズムが、もしかしたら軽く思われるのだろうか…。あんまり詳しくない人間なので、私には判らない違和感を感じる人もいるのかな。でもとりあえず、ロメオの心臓とか、赤いタンバリンとか、小さな恋のメロディとか。私的必聴曲も多く、エンターテイメント性の高い?一枚です。
 ちなみにベスト盤を除くアルバムで、一枚選べと言われれば、私は多分「LOVE FLASH FEVER」をお薦めする。完成度も半端ない、文句なく必聴の一枚。他にもいいアルバムはあると思うけど、私にとってはこれが衝撃の一枚だった。BJCの楽曲は、――ということは殆どイコール(私にとって)浅井の楽曲は、彼が幾つになっても失わない純粋さとか青さが満ちていて、堪らなくなる。若さ。少年のような繊細さ。それは即ち、みずみずしさやはかなさ、美しさであり、同時に醜さやみっともなさも内包する、純化された世界だってこと。BJCは3人の活動は解散まですごく長く続いて来たけれど、その中で一度も、そういう部分が失われないままだったことが、本当に素晴らしかったなと思う。改めて。

 いい曲、一杯あるよなぁ。そもそも「一枚選べ」なんていわれたら、本来速攻で「無理」って言うべきアーティストだぜ(笑)。