第5節、浦和戦。

 いやぁもう見事なまでの負け試合でしたね! 試合の最後の方、うっかり言葉を無くしてぼんやりした気分になりそうでした。なんとか応援を続けられたのは、最後に一点でも返せたからかな。それにしても、こんなにぐうの音も出ない負けって、あんまりない気がする*1。負けたことはすごく悔しかったけど、でも素直に浦和はいいチームだと思ったし、とにかく強かった。本当に完敗だったなぁ。
 でもゴミを拾ったりしてスタジアムを後にする頃には、不思議に凹んだりする気持ちはなくなって、次つぎ、と思えました。長いシーズンの5節での負けということもあるし、思えばこれまでの連勝が出来すぎだったという言い方も出来るようにも思えたし。いや勿論、勝てればそれが一番いいことなのは間違いないけれど。ただ全勝なんておそらく有り得ないことだからね。何より、このチームはまだ始まったばかりなのだから、ある意味では中途半端な負け方でなく、実力で当たっての完膚なきまでの完敗だったことは、今後にはよかったのじゃないかと思います。潔く、非常にすっきりと、今節、横浜は完敗です。



ゲームデータ→【http://www.f-marinos.com/topteam/report/?code=1143166775
選手コメント→【http://www.jsgoal.jp/news/00031000/00031050.html
ゲームレポート→【http://www.jsgoal.jp/news/00031000/00031063.html



 岡田監督のコメントにもある通り、浦和の守備の意識が非常に高く素晴らしかった試合。前半の失点以降、横浜は前掛かりにならざるを得ず、最後の方は途方に暮れたように足が止まって見えました。
 大方の予想通り、前半は互い中盤で慎重な探り合いの時間が長く続く展開。両チームともシュートも少なく、非常に緊迫した内容でした。結果の点数ほどの差もなく、拮抗した締まったいい展開だっただけに、がたがたと崩れていってしまった後半はちょっと残念。後半30分くらいだろうか、ちょっと時間はあやふやなのだが、松田をボランチに上げて、隼磨が4バックの右というシステムになりましたが、あれは結局どういう狙いだったのだろう…。なんだかよく判らなかった*2。サイドを上がる時間より、ずっと後ろにいた時間がすごく長く思えました。
 他の選手や、試合展開の兼ね合いがあるから一概には言えないことだけれど、隼磨はとにかく縦に挑戦していくことで、彼の持ち味が出てくる選手のように思うから、あの場所に隼磨がいることは、ちょっと残念だったな…。特に後半も終盤に向かうにつれて、選手の足がぱたりと止まってしまったように感じた*3。そんな時こそ走れる隼磨の存在が光る気がするだけに、勿体無いように思った。右のサイド、わりに空いてた時間もあったように思えたしなぁ…。

 まあとにかくここに来て、途中出場のオオシが点を取ったのは、一つよかったことではないでしょうか。封殺されるのでなく、一点でも返して終えたのはよかった。選手も、なんとかしようという気持ちが改めて漲ったように見えたよ。追いつくには遅きに失した一点だったかもしれないし、直後に失点してしまったけど…。それでも次に繋がる一点だったと思いたい。あの一点で、見るからに選手達が変わった。「まだ行ける」「もう一点!」という気迫が、見ていても伝わったよ。その気持ちを最後まで忘れないことが、大事なんだよね。
 この試合で、浦和の守備への意識の高さは本当に凄かった。全員で奪って、攻撃するんだという、当たり前かもしれないけど一番基本のことが、彼等にはあって、横浜は徹底できなかったということなのかなと思いました。改めて大事なことを沢山知れた、この負けは、決して無駄にはならないよ。中澤ゆーじさんも、試合後コメントにて、「二度やられているので、同じことで三度もやられないようにしたい。今日の負けは、ただの負けでは終わらせない」と誓っております。
 そうだ、今大事なのはその意気だ。だってまだリーグは始まったばかり。今年のマリノスは、これまでとは基本的に全然違うチーム作りをしているから、岡田体制4年目とは言いながら、実際にはまだ新しいチームなんだよね。この試合で浮かび上がった問題点を、しっかり次に、そして長いリーグを乗り切る為に、生かして欲しいなと思います。



 次は水曜日に、ナビスコ杯第一節。スタメンのターンオーバーもあるだろうか。その辺り、密かに期待しつつ。この辺りで一つ、坂田とかななな那須を…そろそろ…*4



 浦和戦において色々あったようで…。ルールを守れない人に対しての苛立ちと、それに毅然と対処出来なかったフロントへもにょった土曜日だったんですけれども*5。試合と同じように、フロントでもこの事件をきっかけに、改めて運営のことをよくしていく努力をしてくれることを願います。…もう何言っても聞かない人は聞かないからね…。運営を担当する現場のシミスポも、大人数で大きい顔してルールを破るような人に対処するには限度があるから、仕方ない部分もあると思う。だからこそその後のコメント等の部分で、オフィシャルがどう対応するかが重要だったと思う訳だが…。とりあえず、その事件が起きた現場(スタジアム)にいた人間として、改めて会場ルールを守って観戦したいなと思った次第です。

*1:あ、でも昨年のFC東京戦はぐうの音も出なかったな。結構あるのか?←苦笑

*2:元々、全然判らない人間なんだ…申し訳ない…

*3:平均年齢高いチームだし、連戦疲れもあるのかな

*4:禁断症状で身悶え

*5:マリノス側自由席を浦和側が占拠→マリノス側の断幕に唾だか痰を吐きかけて挑発→且つ断幕勝手に剥がす事件発生。そのことで両サポグループが揉める→マリノス側がホーム自由席と断幕掲出権利を譲歩、という認識。あ、あとスタジアム広告をアウェー断幕で隠す、か。仕方が無いが、あちこちでそれぞれに感情的なコメントしか拾えず、事実どうだったのかがかえってよく判らない