先日の出来事を振り返る。

生きていると色んなことが起きますね。この年になっても、まだまだ初体験は沢山あるのだと、思い知らされました。この年くらいになると、あと自分が経験する初体験というと、起こりやすいものから上げると、結婚、妊娠・出産とか、あとは離婚とか…。まあそうした慶弔のあれこれなどが思い浮かぶ私ですが。それとは無関係な初体験を、先日、たった30分から一時間くらいの間に、一気に経験いたしました。
このエントリでは、先日起きた出来事を振り返ります。あー何事もなくてよかった。

メールやフォーム等でご心配頂きました方、ありがとうございました。改めて調べてみても、ガラスが割られていた他は幸い被害もなく、ガラスも翌日の午前中には修理の方に来て頂きました。悪夢などもみず、食欲も落ちず、ぴんしゃんしております(;´Д`)ノ。



で、たかだか小一時間で一気に経験した初体験が以下。




生犯罪者と遭遇。生110番。生警察と生刑事。
生鑑識。生被害届提出。



いやぁもう、大変貴重な体験でした。夕方、自室ベッドでうたた寝していたところ、自室ドアが殆ど音もなく開いて。ドアの向こうにぽかんと口を開けた暗闇に、ペンライトらしき見慣れぬ明かりが、チラ、チラ……。一瞬なんだろうと考えた後は、反射的に最大限の悲鳴をあげておりました。

まずは声が出てよかったし、相手の顔が見えなかったこともある意味ではよかったし*1、落ち着いて考えると、ドアを開けられた物音に気付けてよかったと思った。これは後にも書きますが、本当に不幸中の幸いだったと思います。
悲鳴と同時に、侵入者は逃走(したのだろう)。私はとにかく一頻り叫んでから、自室ドアを背中にして警察に通報。侵入者が家を出て行く物音が聞こえなかったので*2、万一にも、家の中のどこか暗がりに潜んでいる可能性が少しでも脳裏に過ぎってしまうと、すごく怖くかった。私の部屋には鍵がないので、「鍵を掛けたから、しばらくの間は大丈夫」というような、とりあえずの安心を覚えることが出来なかったんですね。110番通報の後、警察の方が駆けつけてくるまでが、本当に心細かった。
警察の方がインターホンを鳴らして下さった後、玄関に行くまでがまた、意外にかなり恐怖でした。いや、何度も言うけど、家中真っ暗だったしさ*3。玄関まで二階から猛ダッシュして、玄関ドアに取り付いちゃった。

あとは警察の方と家の中を確認したり、質問に答えている間に、刑事さんと鑑識さんが到着。目の前に繰り広げられる鑑識班*4の靴跡採取、侵入経路になったらしい、割れたガラスと窓枠にアルミの粉をはたく作業。まるで再現ドラマばりの光景で、私は脳内で叫ぶことも忘れなかった。



 『 指 紋 採 取 キ タ ―――――― !! 』



まあほら…ネタとしては一応ね。しかしとりあえずそう思って通常の自分を思い出してみただけで、実際は純粋に楽しんだりしていた訳ではない。←当然。というか、私の通報で駆けつけてくれた方々に対して、そんなこと本気で思ってたら不謹慎ですよ。
もっと色んなことが判らなくなるほど動揺しているかなぁと、自分で自分を観察してみていたけど、一応動揺しているなりに理性って働くものだよね。頭の中では「侵入者は恐らくもう逃走しているだろう」というのがちゃんと?あって、だから110番する際に、「携帯より固定電話の方が面倒がないな*5」とか、警察の方が駆けつけるのを待っている間に、フリースでも羽織っとけとか、案外どうでもいいことを考えていたりした。あと人間は、そうした時にも玄関を開ける時にサンダルを引っ掛けるのも、案外ちゃんと忘れないものですよ*6。まあ逆に言えば、動揺している中に残っている理性という名の、やっぱり動揺なのだろうけど。
物々しく自宅前にパトカーが止まり、家に入れば玄関に並ぶ、幾つもの男物の靴。両親は、鑑識の方が指紋採取している最中に揃って帰宅しましたが、自宅への角を曲がった瞬間、目に飛び込んだ風景に、寿命が縮まったと言っておりました。そりゃ縮むわ*7



ともかく。警察の方や後から駆けつけた刑事さんに言われたことは。



「ペンライト顔に当てられてから気付いたら大変だったよ。よかったね」
「階段を上がって来る、みし…みし…っていう音で気付いたら、相当怖かっただろうね」



って。 本 当 に な !
ていうか君等、私を安心させようとしているのか、それとも、からかって怯えさせようとしているのか、一体どっちだ(苦笑)! 想像したら怖くて泣いちゃいそうじゃないか…('Д`lll)!

今回は恐らく、夕方、家に明かりが点いていなかった為に留守だと思われて侵入され、運悪く私はそれに居合わせてしまったということのようでした。
戸締りをどれだけしても*8、入り込もうと思えばどうだって入り込めるもの。そういう意味では、侵入者が在宅を承知で「危害を加えるつもり」で来た人間でなくて、本当によかったです。たったあれだけの遭遇で怖かったのだから、実際そういう「危害を加えようとする」犯罪に遭われた方がどれだけ強く恐怖心を抱くのかと、改めて思いました。ああ、不幸中の幸い。不幸中の幸い…!
戸締りは勿論として、少しでも暗くなったら目立つところの照明点灯。まずはこの辺りを重点に心がけていく所存でございます。

皆さんもどうぞ、お気をつけ下さいませ。

*1:夢に見ずに済むよとかいう意味で

*2:これは悲鳴に被って、自分では聞こえなかったのだろうと思われる

*3:自室はとりあえず点けたけど

*4:ちなみに2人来た。一人はいかにも鑑識課でございますといった感じの服装だったが、一人は私服然とした格好の若い青年だった為、「君、どこかスタジオのスタッフか?」という感じだった。

*5:自宅は立地の問題か、携帯の電波状況が安定しない為と、以前に聞いた話で、携帯で110番通報した際、通話中に切れたりすると、番号が割り出せないのか、警察から折り返せないらしいと耳にした記憶がある為。

*6:つまり、もし私が何か履くことも忘れて、裸足で玄関に走り出るという場合は、その時こそよほどの事態ってことだね

*7:警察の方の質問等の合間合間に、親の携帯に連絡を入れてはいたのですが、気付かないまま自宅まで帰宅してしまったらしい

*8:実際戸締りはしてあったので