「とうさく」と打って変換したら

 真っ先に「倒錯」と変換する素敵PCを相棒にしているツチヤです。今朝、お友達から作家の盗作の話題に関するメールを送ってもらいまして。これ↓のことだよね、多分。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050818-00000010-mai-soci

 私は件の作家さんの作品を読んだことはありませんが。楠本マキマキは一もニもなく好きな作家の一人なのです。あ〜…。楠本作品ならばれないとでも、考えてしまったのだろうか…。いや、まだ盗作と決まったことでもないのかもしれないけど。いやしかし、文言が一緒の部分が一つでないという時点で、狙った盗作でなく偶然なのだとしたら、普通作家として気付けると思うしな…。
 そもそも、楠本作品であればこそ、ばれるような気がするのね…! One and Only系の作家だけに、盗作などというのは目立つしバレやすいよ、きっと…*1
 ちなみに「致死量ドーリス」は、多色使い?の、とても見た目にも美しい装丁と本文刷りの、印象的な作品です。多分、楠本作品の中では判りやすいアプローチの作品でもあると思う。ああした関係性を描いてみたいと思う気持ちが、判らない訳でもありません。件の彼女は楠本作品が好きだったらしいので、尚更。うーん…。
 ところでこんなことによって、楠本作品が世の話題に上がるというのが、朝から複雑な心境なのでございます。だってヤフーのトップくらいの位置に上がってたみたいなのよ? 相方曰く「これで「致死量ドーリス」の在庫が一気に減っちゃうのだろうね」と。そ、そうかもしれないな(苦笑)。結構以前に発表された作品だし、元々小さな書店で在庫があるとも思えない作品だけに、一気になくなったりして…。皮肉?な…。
 ちなみに「Kの葬列」と「乾からびた胎児」が、楠本作品の私的双璧です。「KISS」じゃないのかって話ですが、あれはまた別枠扱いでお願いしたい…。Kの突き放した語り口?と、希望的なものを予感させる乾からびた胎児とは、ある意味で真逆な作品のような気もするのですが、どちらもとても好き。Kに関しては、あの終わり方のあまりの唐突で秀逸さが堪りません。楠本作品はどれも装丁がまた素晴らしいの。本を眺めるだけでうっとりする…。
 ところで近頃、楠本さんはどこでなんの仕事をなさっておられるのかしら…。デヴューした頃、現役高校生作家だったマーキーさんも38歳だという事実に、ちょっと眩暈いたしました。ちょうど先日、「耽美生活百科」を読み直したところだったので、このタイミングでマーキーさんの話題がニュースで流れて来て、ちょっと驚きました。

*1:いやばれやすかろうが、ばれにくかろうが、盗作はやっちゃいけないことですけどね!