この頃。

 またダンスを踊るのもいいかなと思ったりするこの頃です。モダンのクラスは探すのは大変そうなので、普通にジャズでいいです。体がありえないほど硬くなり、笑っちゃうくらいナマっていますが、ストレッチとか基礎に時間をかけて体をゆっくりほぐして、あとは簡単なコンビネーションとか出来ると楽しいかなー。私はたまに踊りたくなると、今でも自宅リビングで突然踊り始めたりする。ふらふらと。そしてくねくねと(笑)。女性のjazzer(ジャズを踊る人という意)は腰が触れてなんぼ、胸と背中が柔らかく使えてなんぼなところがあります。なのでよくも悪くも、くねくねふらふらが癖みたいに体に染み付いているのです。

 舞台に立つことが前提のダンスはもういいけど。自分が楽しむ為に踊るなら、全然体が動けなくなっていても、誰に迷惑がかかる訳でもないし。出来なくて恥をかくのも私自身だけだし。そもそも出来ないことが別に恥じゃない。だってスクールは出来ないことを学ぶところだからね。
 楽しむ為に踊るという選択肢が、どうして以前の私にはなかったんだろうかと、ふと今考えました。多分、それくらい思い詰める程度には、真面目に踊ってきたということなんだと、当時の自分の為に、考えてやりたいですが。お金を貰う表現というものは、常に厳しい戦いに臨み続けることだと知れたのは、今でも私にとって数少ない誇れる経験だと思うので、踊っていたことは決して無駄ではなかったのだと思います。
 たとえばチケットがどんな僅かな金額だとしても、そもそも立場がプロでもアマでも、表現者という意味では誰もが平等で、つまり「人の目に晒す表現」を生み出すことは、常に戦いだということです。それはいつでも自分の弱い気持ちとの戦いで、同時に表現者として負うべき責任があるということを自覚することなのです。
 そんなことを考えながら、しかし毎日あまり深く考えていないような雑文をネットに書き散らしている私は、相変わらず学習していないなと思います。でも無駄だったり、無責任だったりすることでも、ダンスを踊るくらい人様に迷惑もかからないのだから、まあやってもいいんじゃないかしら。ね。やる以上は何事もきちんとやりたいけどね。