第25節、対浦和戦。
岡田監督コメント：
選手はポジティブに、激しく戦ってくれたと思う。(中略)
きょうは引き分けでも選手は生き生きしている姿がうかがえた。
- オフィシャル http://www.so-net.ne.jp/f-marinos/sokuhou/cgi-bin/view.cgi?id=10000281
- 詳細データ http://www.nikkansports.com/ns/soccer/jleague/score/2005/20050924uryo.html
- 試合後選手コメント http://www.jsgoal.jp/club/2005-09/00024162.html
2004年ＣＳの、因縁？対決。結果は0-0のスコアレスドローも、試合内容は守備も攻撃も見応え充分、非常に密度の高い90分。奥が久々にトップ下で先発出場。松田欠場により、３バックには、このところますますチームへの貢献の光る浦和キラー?河合が、栗原と共に先発。真ん中に入った中澤と共に、浦和の攻撃陣を尽くシャットアウト。
以下、中継を見ての素人雑感。
両チームを通じて、得点シーンこそなかったものの、非常に見応えある試合だったのではないでしょうか。90分集中が途切れず、見ているこちらも時間を忘れる内容でした。大変面白かった。球際激しい争いに、こちらも息を吐く暇もなかった。どちらもチームも守備陣の気迫漲る奮闘振りが目立った試合でした。
データを見たところ、シュート本数はそんなに変わりがないようでしたが、決定的だと思わせるシーンは横浜側に多かったかな。特に前半は、相手に攻め込まれても、守備が焦らず粘り強く対応している様子が窺え、打たせていても遠めから。心底肝を冷やすといったシーンは少なかった気がする。
ボールを回せていて、攻守に動きもよくて、要所要所で浦和にもたれる・攻め込まれることはあっても、横浜のペースが大きく崩されることはなかったように見えた。予定していた網に掛けていくというか、上手く言えないけど、「想定の範囲内」という落ち着いた動きで、浦和の度重なる攻撃に対処して見えたというか。深く入り込まれても、粘って粘って、最後には足を出して、危ないエリアではシュートを打たせない。守備が安定してきたなと、久しぶりに安心していられた試合でした。
ところでNHKBSの中継では、実況が試合前?取材の中澤のコメントを紹介していましたよ。
「今日は３ストッパー。誰が行って誰がカバーリングということよりも、まずはそれぞれが自分の間合いで相手にきちんと対処して、一対一で負けないこと。」
上記はうろ覚えの記憶の為、私の解釈を経て大分噛み砕かれていると思いますが、この日のマリノス守備陣は、文字通り上記の意識で相手に当たっているように見えました*1。マリノスの「３ストッパーズ」、90分間集中を途切れさせることなく、大変よく頑張りました。しかしやはり特筆すべきは、中澤佑二でしたよ。本当に凄いな。「抜かれる」と思っても、最後の最後には体を張って凌いでいた。中澤がいなかったら、とてもじゃないが、90分あの攻撃に耐え切れなかったのじゃないかと。日本代表DFの肩書きは伊達じゃない。まさに獅子奮迅。
そういえば先日のGGR*2で、statsの検証から「マリノスはここ数試合(リーグ戦のみ)、ボールポゼッションが高い試合では負ける」という傾向を指摘していました。た、確かに…。
言われて見れば、勝っている試合はどちらかといえば明らかにカウンターが成功していて、ポゼッションは低い。中盤でボールを繋いで、回していくやり方を狙うと、上手く行かない試合が多かったんでした…。そういう話を聞いていたので、今回、中盤なんかでボールを繋いで回してという展開を見ていて、「もしかして、わざともたされてる？」と穿った気持ちを抱いたりもしたのですが。浦和の啓太さんも「最近あんなに横浜FMが良かった試合があった？」とのコメントを残している通り、終わってみれば「コンディションが上がって来た」という主旨の監督コメントも納得の内容だったのでした。
しかし守備が安定してくると、得点出来ない現状がいよいよ際立って来るもので…。セットプレーで3回くらい、フリーで打たせてもらえたシーンがあったように思うんですけど。あれが決まらないのが、やはり痛かった。FKで惜しいシーンを何度も外していると、流れは移ってしまうもの。後々流れは完全に浦和ペース。浦和は長谷部、田中達也辺りの動きがやはり怖い。守備陣が奮闘して、失点は防げたけども、攻撃は今後の課題。
ただチームにフィットしてきたのか、マグロンの起用に目処がついたのはいい傾向。足元はとにかくべらぼうに上手い選手だし、パスも正確。他の選手もマグロンの特徴を掴んできたようで、呼吸も合って来た気がする。那須とか守備系の選手と組ませれば、これからも攻撃の起点になってくれるでしょう。頼もしいことです。守備陣がやっと落ち着いてきた。今度頑張るのは攻撃陣の番ですよ！
