インカレ決勝
女子の決勝KOには間に合わず、後半終わり近くになって会場に着きました。座席がバックの一部しか開放されておらず、席を確保するのに必死で、サイン会の様子は一切判りません。あしからずご了承ください(笑)。
以下は男子決勝、駒沢大‐早稲田大について、軽く語っています。
先に書いておきますが。リーグ戦での両者の戦いは、こんなに内容で差の出る試合ではありませんでした。両者の力が僅差で白熱し、見応えある内容だったと思います。だから今日も、均衡した試合になるかと思っていたのですが。
大学サッカーが関東ローカルとはいえ、珍しく録画中継される大舞台に、あの大敗。大学サッカーというカテゴリの話題性を上げる意味でも、色んな意味で非常に痛い結果になってしまいましたね…。
大学サッカーや、ア式に興味を持ってくださっていた方には、普段のリーグ戦は、もっと力の差の詰まった試合ですよと。こんな点差になるのは、むしろとても珍しいことですよと。忘れないうちに、蛇足ながらお伝えしておきます。
…いえ、この大敗も、ア式の実力。それは充分判っているのですが。この試合だけで、「大学サッカーは大味でつまらない」と思われるのは、少し寂しい…。
先制されるとバタついて、なかなか立て直せない。ア式の悪いところが、前面に出てしまった試合だったような気がします。
この大会が始って、無失点で終えられた試合は、結局一つしかありませんでした。一次リーグこそ、爆発的な得点力の影に隠れて*1、あまり目立ちませんでしたが、守備の不安はずっと身近にあった。それが最後の最後で、白日の下に引きずり出された、そういうことなのかなと、今は思っています。
正GKの時久が負傷の為、大会に選手登録されていないこと。これまで守備の要としてチームを支えていた山口が、累積警告で決勝を欠場だったこと。それらは確かに容易には埋めがたい、大きな穴だったとは思う。でも終わってみれば、そのエクスキューズ以上に大きな差がある試合だった。後半途中から、みんなプツンと何かが切れて、魂が半分抜けたみたいに見えた*2。いつもの、良い時のア式らしさを、全然出せないままだった。それだけ駒が素晴らしく、厳しく来ていたということもあるけど。単純にア式が、色んな意味で、負けていたんだと思う。ア式はスタメンに四年生の少ない、また今年一部昇格したばかりで経験の浅いチーム。優勝経験豊富で、一部の厳しい戦いの中で、苦しいところを幾つも乗り越えてきただろう駒大とでは、技術だけではない部分で、やはりまだまだひ弱さ覚えるチームでした。小さくても沢山の差が積み重なって、大きな差になっているのかな。
チームとしての地力が弱い。優勝するには、ア式には、まだ足りないものがあるんだね。
ピッチに立てなかった選手の、卒業する四年生の分までと思って臨んだ決勝だと思うから、この大敗は途方もなく重く、大きいね。
こんなに点差が付いたのは、本当にショックだけど。歯が立たないと思うような、一方的な試合になってくやしいけど。そして、四年生を笑って送り出してあげられないのを思うと、それが何より胸を苦しくするけれど。
チームとして若い、拙いんだという現実を受け入れて、また新しいチームになって、一から立て直して来てください。
真っ直ぐに向き合って、問題を一つ一つクリアして欲しい。この悔しさを知ったことが、きっといつか活きる日が来ると思う。いや、活かさないといけないんだよね。これから二三年生の皆さんは、この悔しさを、背負って戦っていきましょう。
選手の皆さん、長いシーズンでしたが、本当にお疲れ様でした。そして四年生の皆さんには、沢山の感動をありがとうございました。私は決して熱心なファンではないし、ニワカと呼ぶのもおこがましくらいしか、早稲田を見て来てはいないけれど。私には短い間でしたが、皆さんがア式というチームで戦う姿を見られて、すごく嬉しかったです。プロに行く方も行かない方も、どこかでまた、サッカーをする姿を見られたらいいなと思います。今までありがとうございました。
とりあえず、まずは蓄積疲労を、ゆっくり休んで取ってください。新しいシーズンを、楽しみにしています。
最後になりましたが、駒大の皆さんには、心からおめでとうございます。矢のように鋭い、全員が一つの方向を見て戦う、まとまった力強いチームだと思います。卒業される方々には、それぞれの進路での活躍を、密かに願っております。
優勝記念の集合写真撮影時、仲間に手で顔を隠される原かずきさんに、少しだけ癒されました…(笑)。
ア式の皆さん、来年度こそ！ 優勝を勝ち取りましょう！
